NPO法人 九州キラキラみなとネットワーク

私の生きる意味

人の役に立つ人間になりたいと、生きる目的をはっきり意識し始めたのはいつ頃だったろうか。巷には森進一の「おふくろさん」が流れていた。♪お前もいつかは世の中の傘になれよと教えてくれた♪ 作詞者の川内康範氏は、雨が降る日は傘になれと子どもの頃に母親から聞かされていたのかもしれないなぁ。率直で現実的な歌詞は実体験から生まれたとしか思えないほど、私の胸に素直に落ちた。
周りの人々が困っている時にさっと手を差し伸べるという具体的な行動を、誰にでも分かる優しい言葉で表現してくれた。この曲が世に出なければ、当時30歳になったばかりの私の生きる目的探しはもっと遅れたかもしれない。

先日、地下鉄大濠公園駅構内に母校福岡中央高校の校歌が流れていた。なつかしさに思わず聞き耳を立てた。
在学中は歌詞に託された意図も分からないまま歌っていたが、その三番には、人間としての中身をこの学校で今から研鑚を重ねて成長し、本当の意味での「人間」となって、世の中に尽くすことを心に銘じることが出来るようになれという思いが込めてあった。

「おふくろさん」と校歌が私の生き方に強いサジェッションを与えたことは間違いない。 久しぶりに聞いた校歌に、私の生きる意味 “人の役に立ちたい” 願いが「おふくろさん」の歌詞を伴って頭の中を駆け巡った。あらためて生きる覚悟を促された気がした。

(あゆ)

これまでのみんみん便り|2018年7月


アジサイの季節を迎え、7000本が咲き乱れる久留米の千光寺へお参りへ行ってきました。日本最古の禅寺のひとつで臨済宗開祖栄西禅師が開山したと伝えられています。寺の裏山は全山アジサイに彩られ、素朴でたくましい青やピンク、白、紫の花手毬が風にゆれていました。久方ぶりに、優しい文章を書いてみたくなりました。どうぞ、今後ともよろしくお付き合いお願いします。

お互いに忖度する

流行語になってしまった「忖度」ですが、そもそもは相手の心情をおしはかるという意味です。最近ではすっかり悪いイメージに傾いていますが、車いすの人を見て何か手伝えることはないかと気にかけたり、声を掛けたりするのも忖度。モリカケ問題で「忖度」という言葉がごまかしの道具として注目をあびてしまっているのを残念に思っているのはきっと私だけではないでしょう。

先日、マグロで有名な大間町で活躍されている島康子さんとお会いできました。まちおこしゲリラ集団「あおぞら組」の代表として「(泳ぎ続けないと死んでしまう)マグロ女子」を名乗り、新しい事業に次々とチャレンジし続けるその活動は、大間にとどまりません。海峡を越えて北海道と連携を図り、地元愛にあふれた人たちの力を合わせて、津軽海峡に囲まれたエリアから全国のみなとに元気をふりまくチャーミングレディでした。

「わが町を自慢する前に、まず相手を褒めること」―まちおこし活動の中、わが町のためにと頑張って頑張って成果が出たとしても、小さな輝きではすぐに立ち行かなくなります。隣町が死んでも自分たちは大丈夫だなんてことはありはしないし、それは逆に自分たちの危機に直結するんだということを経験してきました。だからこそ、周辺の地域と互いに足元を磨き合い、競争しながらも尊敬し合える関係を作っていくことの大切さを痛感してきたそうです。その第一歩は「相手を褒める」こと。そう話す島さんの言葉は、とても印象深いものでした。

「まず相手を褒める」言うのはカンタンですが、案外難しいもの。何も情報のない初対面の人、顔見知りではあるけれど言葉を交わしたことのない人、昨日まで邪魔だと思っていた商売がたき・・・。難しそうですよね。では、身近にいる気心の知れたアノ人ならカンタンですか?褒めるということは、相手のことを相手の立場に立って考えることからがスタート。相手の心情に思いを馳せ、互いに忖度し合って築いていく関係は、きっと豊かで実り多い素敵な未来につながっていくと思っています。

(あゆ)

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