鮎通信(第1回)
2014年4月





 福津市にある宮地嶽神社の参道を歩き、そのまま石段を上がりきって、振り返ると素晴らしい景観が広がっていました。神社の鳥居越しに見返るとまっすぐな一本の道が海に続いています。
日本広しといえども、こんなにすがすがしい気持ちにさせてくれる風景は滅多にお目にかかれません。
思わず両腕を思いっきり広げて神社の森のオゾン・海のオゾンを胸いっぱいに吸い込みました。



 福岡から車で1時間弱。宮地嶽神社に詣でて、海沿いのオープンカフェで潮風に吹かれてお茶を楽しみ、松林を散策して足腰を鍛え、遅めのランチをお洒落なレストランでいただく。最上の楽しみがここにはありました。

 福津市は旧福間町と旧津屋崎町が一緒になって出来た市で、人口58000人強。少しづつですが増加傾向と伺って嬉しい限りです。ここ福津は、海岸と松林の楽しみを併せて味合わせてくれる稀有の地。長く伸びた津屋崎・宮地浜・福間海水浴場の海辺は、うららかな春の陽の下で波が一日中ゆったりとうねっておりました。

 物流の港を作って、経済活動の成長に拍車をかけた時代から、ゆとりの時間と心の豊かさを求める時代に少しづつ移り替わっている現代。福津市民は、砂浜、松林“必ず夕陽が見える海岸”が町の根本であることを、みんな分かっていて、他所の人にも伝えます。市も県も支援を惜しみません。海のリゾートでいうと大正時代から海岸沿いのところだけ、特別許可で海の家とか、喫茶店、レストラン街が建ち並んで盛業中でした。

 市民が気軽に自然に親しめ、笑顔が満開になれる海辺が、列島の津々浦々によみがえってほしいなと、心底思った春の一日でした。